ROCKMANX 〜紅いハンター〜
ブレイドさん作
第2章 崩壊へのカウント
「どうしたんだ、エイリア!!」
急いで戻って来たゼロは、エイリアにその事態を聞いてみた。本部には、何とか回復したエックス、エイリア、シグナス、機械系専門のレプリロイド―ダグラス―が居た。そして、シグナスが口を開いた。その口から、エックスとゼロは驚くべき事実を聞かされた。
「大変な事態が起こった!!ユーラシアが、何者かの手により占領されてしまった!!」
「何だと!?」
宇宙にある、スペースコロニー―「ユーラシア」。それが何者かの手に落ちた、という衝撃の事実を聞かされ、エックスとゼロは驚いた。さらにシグナスは、
「今、ユーラシアの制御は不可能になっている!このままでは、ユーラシアが地球に衝突してしまう!!エイリア、割り出しは出来たか!?」
「ええ。このままでは、あと16時間でユーラシアが落ちてくるわ!!」
「それだけでは無い!!これを見てくれ!!」
エックスとゼロは、シグナスに言われ、表示されたモニターに目をやった。
その映像をみて、ゼロは驚きを隠せなかった。
そこに映っているのは、先程倒したばかりの「シグマ」では無いか。
「これは!?シグマ!?」
「解らん。だが、これを多量に浴びると、レプリロイドは暴走してしまう!!」
「何だと!?」
「一体これが何の目的で出て来たのかは解らないわ。でもこれが、シグマの産物である事は間違いないわ。仮に「シグマウイルス」と呼びましょう」
「シグマウイルスもだけど、ユーラシアが落ちたら大変な事になってしまう!!何か手は無いのか!?」
この凄まじい事実を聞かされ、エックスは驚いた。だが、すぐに対策の手立ては無いのか聞いてみた。
「ある!!エニグマを、ユーラシアに向けて撃つ!!」
大戦前に使われていた巨大砲台―「エニグマ」。それを撃てば、止められるかもしれない。その望みで、シグナスは決断を下した。
「だが、今のままのエニグマでは、撃ち落す事すら不可能だ。ダグラス!!」
「大戦前に使われていた物だから、古いしパーツが足りねぇんだ。パーツさえあれば、すぐに組み込んでやるぜ!!」
「今回の任務は、エックス、ゼロ、二人で協力してエニグマのパーツを集めてくる事だ!!頼むぞ、二人とも!!地球の運命は君達にかかっている!!直ちに出撃せよ!!」
「了解!!」
そういって、さらにエイリアから詳しい情報を聞き入れた。パーツは全部で4つ。エックスとゼロで2つづつ取って来る事になった。各々の場所を聞いたエックスとゼロは、その場所へ向かった。
「2人とも、気を付けて!!各エリアとも、シグマウイルスに汚染されているの!!気を付けて!!」
「解った!!」
「了解、直ちに行動を開始する!!」
エックスとゼロは、急いでそのエリアに向かった。
ゼロはまず、凄まじく荒れているエリアに向かう事になった。ダメージエリアがあるため、レプリロイド用高機動型バイク―ライドチェイサーを使ってのパーツ探索となった。荒れたエリアを乗り切り、そこから先をゼロの足で進む事になった。途中、難関な仕掛けやイレギュラーを倒しつつ、ゼロはとある部屋へ辿り着いた。
そこは狭かったが、かなり高いところに天井があり、細長い部屋になっていた。
「なんだ、この部屋は?」
だが、次の瞬間、その部屋の照明が突然として切れた。そして、電流が1箇所に集まり、そこからイカ型のレプリロイドが現れた。
「久しぶりね、ゼロ」
「お前は・・・ヴォルト・クラーケンか・・・参ったな・・・相変わらず、その喋り方は苦手だ・・・」
そこに居たのは、元イレギュラーハンター部隊のメンバー、「ヴォルト・クラーケン」であった。
もとイレギュラーハンターに所属していたクラーケン。だが、職務内容に疑問を抱き辞職。以降、エネルギー工学の研究職につき、戦いとはかけ離れた平穏な生活を過ごしているレプリロイドである。だが、この汚染地域にいる、と言う事はつまりウイルスに犯されていてもおかしくない事を示す。案の定、クラーケンも犯されていた。そして、それはゼロの目に表れた。
「オクトパルドの事はすまなく思っている」
「いいのよ。仕方の無いこ・・・ガァッ!!」
「とうとう自我が無くなったか・・・仕方が無い、眠ってくれ・・・!!」
「ハハハハ!!コロシテヤル!!」
そして、戦いは幕を明けた。
3つの触手から放つ超電磁エネルギーショット―「トライサンダー」を無差別に乱射してくるクラーケンに対して、ゼロはタイミングを計りつつ、一気にダメージを与えていった。そして、激しい攻撃に翻弄されつつも、ゼロは何とか倒して、パーツを手に入れた。ゼロは少し踏みとどまった後、ハンターベースへ帰還した。
ダグラスにパーツを渡し、エイリアに、倒した敵―クラーケンから得られたDNAプログラムの解析を頼んだ後、ゼロはすぐに次なるエリアへと向かった。
トラップを掻い潜り、上へと登る道を見つけた時、ゼロはある物を見た。
浮遊する紫色のイレギュラーらしき物。
見覚えのある形。
そして何よりも、はっきりと覚えている、あの顔らしき物。
「あれは・・・シグマウイルス!!」
それを直感したゼロは、すかさず斬りかかった。だが、セイバーがウイルスを捕らえる事は無かった。それを見たウイルスは、ゼロに寄って来た。
(まずい・・・このままでは感染してしまう・・・!!)
そう思ったのも遅し、今の距離では避ける事すら出来ない。
(仕方が無い・・・!!)
そう思い、ゼロはダッシュし、ウイルスをまともに浴びてしまった。だが、
「何だ・・・ウイルスを浴びたのに何とも無い・・・これは一体・・・?」
ゼロには、ウイルスの効果が無かったらしい。
「何故・・・オレが浴びても大丈夫なんだ・・・?」
ゼロはそう感じた。だが、そんな事で止まっている暇など無い。ゼロは、再び走りだした。
「どうやらここがこのエリアの中心部らしいな」
奥行きのある部屋。そこに佇む無数の工学研究の跡。
「来る!!」
ゼロは警戒態勢を取った。
部屋が突然暗くなり、一点に光が現れた。そして、それに重なるかのように、二つの影が重なり合い、部屋が再び明るくなった。
「貴方は・・・ホタルニクス博士・・・」
そこに現れたのは、「シャイニング・ホタルニクス」であった。
レーザー工学の権威であるレプリロイド。ただ、自分の研究が兵器利用される事を恐れるがあまり、彼の研究成果は日の目を見る事が少ない。流石に権威だけあって、頭も良く、自分が既にウイルスに感染し、イレギュラーと断定されるのが時間の問題だとさとっていた。
「ゼロ・・・ワシはもう、感染してしまっている・・・だからせめて、ワシの最後の実験に付き合ってはくれぬか・・・?」
「了解した」
そう言って、ゼロは再び構えた。
「来い、ゼロ!!」
そして、戦いは始まった。
瞬間移動、レーザー発射、リモートコントロール式ホタル型ユニット―「ウィルレーザー」などを絶え間なく行動してくるホタルニクスに対して、ゼロはウィルレーザーをホタルニクスと共に攻撃していった。そして、レーザーを全てかわされ、思わぬ隙が出来たところを狙い、ゼロは思い切り斬りつけた。そして、ホタルニクスは音も無く倒れ、ゼロはパーツを入手した。
「これで、後はエックスが取って来ればエニグマのパーツは全て揃うな」
そして、ゼロはその場を後にしようとした。だがその時、背後から気配を感じた。後ろを振り返ると、何らかの物体がゼロに向かって勢いよく飛んできた。
「はっ!!」
その物体をゼロはすかさず叩き落した。その時、
「流石だね。いやぁ、ダンナの言うとおり、なめてかからない方がいいかもな」
「誰だ!!」
その声に乗じて、闇の中からある人物が現れた。
黒の体に銀色の髪の毛。ピンクのゴーグルをかけ、いかにも軽そうな顔のレプリロイドがそこに居た。
「始めまして。アンタがゼロかい?」
「誰だ、お前は!!」
「まぁまぁ、そうあせんなって。オレはダイナモ。あんたらに恨みは無いが、ダンナのためだ。足止めさせてもらうぜ!!」
そう言うと、ダイナモはゼロに襲いかかって来た。
持っている剣を投げたり、持って直接斬りかかる等、腕前はゼロと同等のクラスだった。だが、ゼロはダイナモのわずかな隙を狙い、仕掛けていった。そして、ある程度の戦いが続いた後、ダイナモは急に攻撃を止めた。
「やっぱ強いねぇ、でもさ、ずっと本気じゃやってられねぇぜ?じゃ、オレはこの辺で。シーユー、ゼロ!!」
そういって、ダイナモはあっさりと戦線を離脱した。
(一体、ヤツは何者なんだ・・・?)
そう思いつつも、ゼロはひとまずハンターベースへ戻る事にした。
「戻ってきたか、ゼロ」
そこには、シグナス、エイリア、エックスの姿があった。
「よし、今すぐにパーツをダグラスに渡してきてくれ!!」
ゼロは、パーツをダグラスに渡し、再び本部へ戻ってきた。
「準備は出来たぜ、シグナス!!」
「よし、では今から作戦を開始する!!エイリア、頼んだぞ!!」
そう言うと、エイリアは角度などの計算を始めた。
「終わったわ!!この位置なら当るわ!!」
「よし、では・・・主砲・・・・発射!!!!」
そして、希望を乗せたエニグマの主砲は放たれた。
「どうだ!?」
全員が、固唾を飲んで結果を見た。だが、予想を反して、意外な結果が出た。
「ダメだわ・・・ユーラシア破壊率60%・・・結局、落下時間が延びただけに過ぎないわ・・・」
「何だと!?」
その場に居た全員が、驚きの色を隠せなかった。だが、シグナスは次なる作戦へと出た。
「エニグマによる作戦は失敗した。だが、我らにはまだ希望がある!!スペースシャトルを、ユーラシアに直接ぶつける!!!」
「だが、このスペースシャトルも発射は出来るが、威力が少ないから今のままでは無理だ。何とかしてパーツがあればいいんだけどな・・・」
「エックス、ゼロ、お前達に新たなる任務を与える!!至急、シャトル用のパーツを集めて来い!!後残り時間は少ない!!頼んだぞ、2人とも!!」
「了解!!」
「待って、二人とも!!」
エイリアが、手に何かを持って二人のところへ来た。そして2人に、4つずつチップを渡した。
「DNA解析が終了したわ。そのチップを使えば、特殊武器を使えるようになるわ。これから先、これがあった方が安全だわ」
「解った。受け取ろう、エイリア」
ゼロは、エイリアからDNAチップを受け取った。
まだ、希望はある。
その思いを胸に秘め、2人は新たなる場所へ向かった。
「ここは、レプリエアフォースがあった場所じゃないか」
ゼロが着いた場所は、巨大な空中空母のような場所だった。ここは元々、レプリフォースの空軍部隊―「レプリエアフォース」があった場所であった。だが、そこはもうイレギュラーが我が物顔で存在していた。ゼロは、途中、凄まじい破壊力を持った爆弾を発見、破壊しつつ、イレギュラーを倒していった。
「ここは?」
道なりに沿って進み、ゼロが辿り着いた場所は巨大な戦闘機の上であった。
ゼロがその大きさに圧倒されていたのも束の間、突如上空から何かの羽ばたく音が聞こえた。
「お前は・・・スパイラル・ペガシオン・・・」
「ゼロ・・・!」
現れたのは、「スパイラル・ペガシオン」であった。
正義感あふれるレプリエアフォースの若き長官であるレプリロイド。ただ、若さ故に情熱余って失敗をおかすことも。先の「レプリフォース大戦」で戦死したカーネルを師と仰いで、今も忘れられないでいる。
「ゼロ!!この僕と戦って欲しい!!僕はまだ、カーネルの事が忘れられないでいる!!この僕も、ウイルスに感染されてしまった!!だから、僕が失われる前に、戦って欲しい!!勝手な意見だが、それが今の僕に出来る事だ!!」
「解った。行くぞ、ペガシオン!!」
こうして、誇りを賭け、ペガシオンとゼロは戦いを始めた。
さすがレプリエアフォースの長官だけあって、動きはかなり速い。羽ばたいた後の突進攻撃、触れた者を一瞬にして上空へ舞い上げる強力な竜巻―「ウイングスパイラル」、遥か上空からの突進攻撃のコンボを、タイミングを見計らって繋げて来るペガシオンに対し、ゼロはペガシオンの終了間際に出来る隙を確実に狙っていった。そして、ゼロは先程エイリアから受け取ったDNAチップを、ゼットセイバーに取り込んだ。そして、
「はぁぁ!!『電刃』!!」
そう言って、ゼロはゼットセイバーにヴォルト・クラーケンのDNAチップを装備し、電気の力を宿したゼットセイバーを、ジャンプしつつ斬り上げた。電刃をまともに浴びたペガシオンは、羽をショートさせ、そのまま痺れながら倒れた。
「カーネルの事はすまなかった・・・せめて向こうで会ってくれ・・・」
そう言い残すと、ゼロはシャトルのパーツを手に入れ、この場を後にした。
ゼロは、パーツをダグラスに渡し、エイリアにDNAの解析を頼んだ。そして、奥の方でシグナスと、ハンター達のメンテナンスやウイルスワクチンを製作する等、サポートにあたっているレプリロイド―「ライフセイバー」が、何やら話をしていた。
(一体、何を話しているんだ?)
ゼロは気になったが、そんな事を考えている暇など無かった。ゼロは、次なるエリアへと向かった。
そこは、マグマの近くにある施設だった。
周りには、かなりの数の兵器があった。
ゼロは、襲い来るイレギュラーを破壊し、途中のマグマが定期的に流れるエリアでは、岩肌の隙間を利用し、慎重に進んでいった。
ゼロは、とある部屋に辿り着いた。少し狭い部屋だが、奥の方には兵器の山があった。この場所は、イレギュラーハンターにも、レプリフォースにも知られていないエリアだった。
と、その部屋の上から何者かが降りてきた。
「バーン・ディノレックス!!この兵器はお前が管理している物か!!」
「手前ェは・・・ゼロ!!」
そこに現れたのは、元レプリフォースのメンバー、「バーン・ディノレックス」であった。
元レプリフォースの災害対策チームの一員である彼。サンハウスマウンテンを管轄していたが、秘密裏に自分の隠し倉庫を造り、マグマエネルギーを利用した武器などを作っては隠して置いた。
「この際だ!!オレと手前ェ、どっちが強いかはっきりさせようじゃねぇか!!来な、ゼロ!!」
「さすがにお前を野放しにするわけにはいかん。受けて立つ!!」
そして、ディノレックスとゼロは戦いを始めた。
炎を身に纏った突進攻撃、灼熱の炎を吐き、地面についても燃えるたちの悪い武器―「グランドファイアー」、凄まじい威力の突進攻撃を仕掛けてくるディノレックスに対し、ゼロは技の後に出来る大きな隙を狙って攻撃していった。そして、ディノレックスの奥の手―炎を身に纏った突進攻撃に加え、軌道に炎の柱を立たせる大技を、ゼロは難なくかわした。そしてゼロは、出来た大きな隙を狙い、エックスが手に入れたDNA―タイダル・マッコイーンのDNAチップを装備した。そして、
「はぁぁぁ!!『飛水翔』!!」
ゼロはそう叫び、空中でダッシュを行った。すると、ゼロの正面に、ゼロを包み込むように水のジェルが現れ、ゼロはそのままディノレックスに突進した。不意をつかれたディノレックスは、まともに受け、激しい断末魔をあげ、その場に崩れた。そしてゼロはパーツを回収し、この場を後にした。
「準備はいいか、ゼロ」
「ああ、いつでも大丈夫だ」
4つのパーツを集め、シャトルに組み込んだまでは良かった。だが、問題は誰がシャトルに乗るのか、と言う事であった。そこで、ゼロは自ら乗る事を志願したのだ。そして、ゼロは乗り込み、準備をし、シャトルも最終調整を済ませ、いつでも発射出来る体勢であった。
「ゼロ、必ず戻って来いよ!!」
「ああ。必ず、戻ってきてやる!!」
エックスと、もしかしたら最後になるであろう言葉を交わし、ゼロは準備を整えた。
「よし!!では、地球の最後の望みを賭け、シャトルを発射する!!シャトル・・・発射!!」
そして、地球の未来を乗せ、シャトルは飛び立った。
しばらくして、シャトルはコロニーへ到達、衝突した。
「どうだ、エイリア!!?」
エイリアは、しばらくモニターを見ていた。そして、
「コロニー破壊率82%!!あと10分後に完全に破壊されます!!」
地球は、助かったのだ。崩壊の危機から救われたのだ。だが、エックスはすぐさま、エイリアに問った。
「ゼロは!!?」
「解らないわ・・・」
と、その時、爆発寸前のコロニーから一筋の光が見えた。
「あれは・・・脱出ポッド!!生態反応を確認!!間違いなく、ゼロだわ!!」
ゼロは、すんでの所で何とか脱出に成功したのであった。
「こちらシグナス。聞こえるか、ゼロ!」
「ああ。今からそちらへ戻る」
「そうか。それまで、狭いがその中で休んでいてくれ・・・」
そう言って、ゼロは通信を切った。
暫くして、ゼロの乗った脱出ポッドは地球上に不時着した。
そして、その中からゼロが出て来た。
エックス達は、急いで駆けつけた。
「ご苦労、ゼロ」
「ああ。だが少し疲れた。少しばかり休ませてくれ」
「解った」
エックス達は、ゼロの帰還に安堵の色を浮かべていた。だが、オペレータールームに残っていたエイリアから驚くべき事が発覚した。
「これは・・・どう言う事・・・!?」
「どうした、エイリア」
「シグマウイルスが・・・汚染されたコロニーの破片と融合して、新たなるウイルスになっているわ!!」
「何!?」
「しかも、形が・・・まるでゼロだわ・・・仮にゼロウイルスと呼ぶ事にしましょう。それと同時に、あるポイントに巨大なウイルス反応を発見したわ!!2人とも、すぐに向かって!!」
「まだ、休む暇は無いらしいな・・・」
ゼロはそう言い放つと、その場へ向かう事にした。だが、シグナスは意外な事を言った。
「エックスはハンターベースに残ってくれ。少し、話したい事がある。だから、危険だとは思うが、ゼロ、今回は1人で行ってくれ。戻ってきたばかりなのにすまんな、ゼロ」
「解った」
「・・・俺はイレギュラーハンター・・・与えられた任務は確実にこなす、それだけだ・・・」
ゼロは、その場を後にしようとした。そこにエイリアが駆けつけて、ゼロにDNAチップを渡した。
「残り4つのDNAも解析できたわ。ここから先、もっと危険になると思うからこれも使って」
「ありがとう。イレギュラーハンターゼロ、直ちに出撃する!!」
そしてゼロは、新たなる場所へと赴くのであった。