ロックマンエグゼ小説

ビスケット・EXEさん作

第7話 超越の戦い!!

 

「はっはっは!まだ懲りないのか!負けん気だけは十分だな!!」
「それは見てのお楽しみだよ」
ロックマンはメガキャノンを構える。しかし、それを当たってやるほどカオスは甘くない。左右に素早く動いてかく乱させる。カオスはメガキャノンを避けるとロックマンに向かってソードを振り上げた。
「ブラッドソード!!これで終わりだな!!」
「いや、まだまだだ・・・・。」
そう言い放つとなくなったはずのメガキャノンがもう一度セットされた。なんと熱斗は2枚チップを送りこんでいたのだ。至近距離ではさすがのカオスも避けられない。カオスの体にメガキャノンが直撃した。
 
カオス 880/1000
 
「くはぁ!」
「へへ〜ん、ざまぁーみろ♪」
熱斗はすばやく次のチップを送信。次のカウンターに備えた。
「くっくっく・・・・。お前ごときに傷をつけられるとは・・・・。これで終わりにしよう・・・・『ルナティックデス』!!」
 
ロックマン 500/800
 
「ぐはぁ!!!!」
直撃をくらい、向こう側にまで飛んでいってしまった。しかも直撃したショックでチップ送信システムが壊れてしまった。これではもうチップを使うことが出来ない。とりあえず撤退をするためにバスターを打ちながらいままで行ってきた道を逆戻りする。12エリアを越え、ショウライの家につく。中に入るともうショウライはバトル体制に整えている。
「とりあえずインフォメーションヘ行くんだ!!あそこなら何とかなる!!ここは私が足止めするぞ!!」
「でも・・・・」
「早くいけ!」
ショウライは腕から一筋の剣を出す。先程の試合では使わなかった代物だ。その剣に力を込めると剣は蒼く光だした。ロックマンもいつまで見ているというわけにもいかず、そのままショウライの家を抜け出した。
 
「はぁ・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・!ついたぁ・・・・・」
ロックマンは全速力でインフォメーションを目指し、走り出した。ようやくつくとインフォメーションの扉が開く。いきよいよく入り、チャットルームに急いだ・・・。
「あっ、あなたはこの前きてくれたナビさんですね?こん♪」
「あっ、はぁ・・・・・こ、こんにちは・・・・。って!あの!手伝って欲しいことがあるんですけれど!!!」
力いっぱい声を出す。その様子にロックオーナーも気付きはじめ、とりあえず座れとロックマンをチャットイスに座らせた・・・。
「・・・・・・・・・・・という訳なんです・・・。」
「そうですか・・・・。わかりました。やりましょう♪今はビスケさんとフリーズさんがいます。その方に手伝ってもらいましょう♪」
こころよくロックマンの話を了解してくれたロックオーナーに感謝する熱斗だった。話が一通り終わるとロックオーナーはチャットルームに座っている二人のナビを連れて来た。話によるとビスケと言う人はナビ修理の仕事についているらしい。フリーズマンXと言う人はロックオーナーと一緒に昔、電脳世界を渡りあるいた仲だと聞いた。ひとまずビスケにチップフォルダの修理を頼み、フリーズとロックオーナーにその間の警備を任せた。
「・・・・・直りそうですか?」
ロックマンがビスケに尋ねる。するとビスケは・・・。
「う〜ん、直ると思うよ。ショウライさんの方が詳しかったんだけどねぇ・・・。」
かちゃかちゃロックマンの腕をいじくりながらそう答える。
「ショウライさんを知っているんですか!?」
「知ってるかって・・・・。ココの常連さんだよ・・・・。」
下を向いたま答える。後に知ったことだがショウライは電脳バトルではかなりの腕らしい。しかし、カオスも異常なほどの強さなので無事とは言えない。
 
一方、ショウライの家では壮絶な戦いが行われていた・・・。
「ふぅ!!ハッ!!!」
「くぅ!!やっ!!」
剣と剣の間に火花が散る。しばらくキィンという音が鳴り響いていた・・・。
「くっくく・・・・・おもしろいおもしろいぞ・・・。『ルナティックデス』!!」
「『ディアボロムソード』!!」
黒い丸い鉄球のような物がカオスの剣から出たかと思うとショウライのソードはその黒い物体を真っ二つに切り落とした・・・。
「くっくっく・・・・あーっはっはっは!!!おもしろいぞぉ!!」
「随分といかれた奴だな・・・・。」
「ふっふっふ・・・・・『メガルナティックデス』!!!」
ショウライの前にさっきよりもより大きい物体が現れた・・・。そこでショウライの意識は完全に消えた・・・・・・。
 
「で・・・・・そっちの様子はどうですかいな。ビスケさん?」
「えっと、なんとも言えないなぁ・・・。あー、ビスケットが欲しいぃ・・・・。」
ロックオーナーがこちらへ顔を向け、言った。少なくともあと1,2時間はかかるらしい。システムのほとんどがストップしていて動かない状態だとビスケはいった。
「大丈夫です。アイツがもし来ても僕たちで止めますから。」
「これでも私たちはライセンスSの持ち主ですのでね♪」
自信に満ちた顔で二人は言う。かなりの自信がある。しばらく話をしているうちに後ろに気配を感じた。後ろには黒いナビが一人・・・・・・。
「かっかっか・・・ここには消されたい奴大集合って訳か・・・・」
「こいつが・・・・!なるほど、確かに邪悪な殺気がしますね・・・・」
「これは手ごわい・・・。」
二人は待っていたとばかりに体制を整える。いつでも来いと言わんばかりににらみ合っている。
 
バトルオペレーション・・・・・セット・・・・・イン!!!!
 
「行きますよ、フリーズさん。『ハイブリットメテオ』!!」
ロックは頭上に両手を持っていき、力を込める。すると手から白い物体が顔を出す。今度は両手を胸の前に持っていくと一気にそれをカオスに向けて発射した。

ドッゴ〜ン!!!
 
「よし!当たった!」
フリーズとロックは歓喜の声をあげる。今だけむりがたっているところからのそっとカオスが現れる。
「くっくっく・・・・『ルナティックデス』!!」
黒い物体の標的はロックではなくフリーズとなる。
「はぁ!・・・・・・『アイスソード』!!」
スパーンと言う音がするとカチカチに凍ったルナティックデスが真っ二つに割れた。同時に力を失ったルナはフリーズの目の前に落ちる。
「くはっはっは!今日は面白い日だ!!死ねぇ!」
黒い物体がいくつもカオスの周りに出現した。一気に放たれる。今度はロックが一歩ふみ出し呪文を唱えた・・。
「『ブレア・シールド』!!」
全ての攻撃はブレア・シールドの前に跳ね返された。するとシールドの後ろからフリーズがジャンプ。空中で呪文を唱える・・・。
「『ファーサイト・レア』!!」
雹のようなぶったいがが手からいくつも放射され、カオスに直撃する。
 
カオス 700/880
 
「そろそろ終わりにするか・・・・。遊びにも飽きてきた・・・。」
ショウライ戦で使った技、『メガルナティックデス』が放たれる。ロックはブレア・シールドでガードするもシールドも弾き返され、今度はロックとフリーズに黒い物体が直撃。
 
ロック 300/900   フリーズ 400/800
 
「ぐはっ!」
二人とも地面に叩きつけられる。それを見ていたビスケとロックマンは・・・。
「あぁ・・・・・強いなぁ。あの二人がやられるなんて・・・・」
どこから持ってきたのかビスケットをほおばりながら冷や汗を垂らしてあちらを見ている。ロックマンは早くやってくれとビスケに訴えた・・。

「うぅ・・・・油断した・・・・・。」
「くぅ・・・・強くすぎる。こうなったら・・・フリーズさん・・・。」
やっとこさ立ち上がったロックとフリーズは二手に分かれてカオスに大きな氷と岩を放った。
「どうだ!これがコンビネーション技、『テュワイスフルート』だぁ!!」
無数の氷と岩はカオスに向けて飛んでいく。
「『ブラッドソード』!!」
スパンスパンっと言う音と共に岩や氷が砕けていく。最終的にはカオスは全ての氷岩を一発も当たらないで切り落としてしまった。
「そ、そんな・・・・。コンビネーション技が・・・・」
「ちっ、参ったぜ。とうとうセブンスにたよらなきゃいけないときが来るとはな・・」
セブンスと言ったフリーズにロックはたいそう驚いたがこくっと首を縦に振るとロックの腕にバスターが出てきた。これもまたロックマンに似ている。バスターがパァっと光るとその光は次第に大きくなっていく。バスターを覆ってしまうくらいの大きさまでになるとロックはカオスに銃口を向けいきよいよく発射した。
「どうだ!これがセブンスチップの一つ!『ソーラーバースト』だぁ!!」
カオスは突然だったので避けることも出来ず腹のあたりにビームがヒット。いきよいよく爆発し、インフォメーションの壁にカオスは激突した。
「く、・・・・・・」
 
カオス 400/880
 
「次は俺の番だ!はぁ・・・・・!!」
真ん中のXとかいてある所が青白く光り始める。しばらくするとXからビームが放たれる。ビームはカオスを貫通したがビームが通った後はカチンコチンに凍っている。もちろんカオスの下半身も凍りに包まれている。
「動くと体がぶっ壊れるぜ。セブンスチップの一つ『クロスフリーズ』だ!」

カオス 220/880
 
「はぁ・・・・!ぐっ・・・!!く・・・・・もうお前たちは終わりだ・・・・楽しかったよ・・・・・『ギガルナティックデス』!!!!!」
カオスの体の2倍、いや3倍以上のルナがカオスの手の中に現れる。それを投げるとルナは地面をえぐりながらもう接近してくる。セブンスチップを使い、体力を大幅消費してしまった二人はもう避ける術がない。もう諦めかけたその時・・・。
 
ズバーーーーーーーーーーーン!!!
 
ロックとフリーズの前に黒い影が現れる。それは・・・・・・。
「ロック・・・・さんとフリー・・・ズさん。大丈夫・・・です・・・・か?」
そう、先程目の前にいる悪・・・カオスと戦って致命傷を負わされたショウライであった・・・。
「ふぅ・・・・・!『ディアボロムソード・改』を完成させておいて良かった・・・」
そう言い残すとショウライはその場にたおれた。すぐさまロックマンの治療が終わったビスケはショウライの元へ向かい、治療を始める。片手にビスケットを忘れずに。
「あちゃー・・・こりゃまずいよぉ・・・・。全身のシステムがいかれちゃってるよ。」
ショウライは一向に意識を戻さず、目をつぶっている。後ろには既にパワーを消費してしまった黒いナビが一人・・・。
「く・・・・はぁ・・・・・ギ、ギガルナティックデスが・・・・・ちっ、ここはひとまず退散だ。ベル様に報告しなくては・・・・。」
そう言い残すと背を向けて逃げようとする。ロックマンはそれを追おうとした、が。
「ちょっと待ってくれ!奴は弱ってても強い。だから・・・これを貰ってってくれ。」
ロックとフリーズはフォルダからチップを抜きそれをロックマンに渡す。二つのチップは・・・・。『ソーラーバースト』と『クロスフリーズ』・・・・・。
「セブンスチップを集めればこちらにも勝機は見える!!奴を叩く前にセブンスチップをずべて揃えるんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・はい!」
ロックマンはそううなずくとインフォメーションを出て、闇の中に消えていった・・。

チップゲット! 『ソーラーバースト』 パワー・100(溜めれば溜めるほどパワーが増えていく。)
         『クロスフリーズ』 パワー・180(当たると凍って動けなくなる)

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