ロックマンエグゼ小説
ビスケット・EXEさん作
第5話 裏なる歓迎!
「あー・・・・・・ガウスさん・・・・?ですよね?」
「ヘイ!そうでス!いやぁ、ロックマンは元気デスカ?」
やはりガウス氏本人だったがキャラ的に違うので熱斗達はただいまネガティブ思考。しかも口調が違う。ハワイに良く居そうなポジティブ爺さんみたいな感じをしている。
「あっ、あのさ・・・・マグネットマンのチカラを貸してほしいいんだけれどさぁ・・・・。」
「ホウッ!マグネットマンをデスカ!?良いですよぉ!して、どんなことに使うんですか!?」
以外にもガウスはいさぎよく了解をしてくれたことに熱斗は感謝をした。
「えっと、ゴスペルを倒すために必要なんだ!」
「却下、嫌です、貸しません。」
即答・・・・。
「えっ!?貸してくれるって言ったじゃねぇかよ!」
デカオは思わず力を込めて言葉に出す。
「私はもうネットマフィアには関わりたくNO!」
ハイテンションのままNOを言われてしまうとどうも返す言葉が見つからない。熱斗は何も返すことが出来なかった。しかし炎山は・・・・。
「調子に乗るなよ・・・・・。いままでネットマフィアだった奴が何びびってんだ?」
・・・・恐怖・・・・。今まで見てきたものの中で熱斗はなにかを悟った。第6感というのだろうか?しっかり頭にインプットされる・・・・・「炎山切れるとヤバイ!」と。
「うごっ!え、えと・・・・。」
ガウスも恐怖に身が震えている。声を出すのもままならない状態。なんとかして振り絞った言葉は
「うっ、OK・・・」
だった。嫌だと言うのは声が震えている状態で発するのは難しいらしく何かないかと狭い頭の中で考え出した答えがそれだった・・・。
「よし、決定。マグネットマンで・・・・・・って!マグネットマンは消えてるんじゃないのか!?」
「あっ!!」
さっきのパパの言葉を思い返してみる・・・・・・。
熱斗か!?大変なんだ!急に電脳世界に亀裂が生じて・・・・消滅してしまったんだ
それは大丈夫だ。全てのナビ・・とはいかなかったがロックマンやブルース、お前の知り合いのナビはほとんど解除されている・・・・。
解除・・・・・残念ながら熱斗とガウスの仲は知り合いの域にも達していない。しかもそれをパパが知っているはずもなく。
「ガウスさん?今のPET見て見て下サイ・・・・。」
言われた通りにガウスはPETをポケットから出し画像を確認した。
「ホウ!マグネットマン!元気ですカ!?」
・・・・・・・奇跡・・・・。後々聞いてみるとマグネットマンはその時裏インターネットへ買い物へ言っていた。表に戻ろうとしたがどうにも道がない。困った迷子のマグネットマンは裏インターネットカフェでくつろぎタイム。っと言うことだった。表は消滅しているのにも関わらず裏は無事。これには何かあると感じた熱斗はすぐさまロックマンを裏インターネット周辺へ向かってみることにしたのだった・・・。
「ふぃ〜!懐かしいなここも!」
ロックマンは裏インターネットへ直接アクセスするとまずスクウェアを離れ最近出来上がったと言われているアンダーネットカフェへ向かった。
カフェの中は裏なのにも関わらず意外と明るい感じだった。そして店の前には大きな看板に「ROCKMAN'S INFORMATION」と書かれてる。中にはイマジネーションゲームとか言う遊び場まである。ひとまず情報を探るためにROCKチャットと言われているところへ向かった。中は結構広い。奥にはナビが何人かいる。ひとまずその人達に情報を聞くことにした。
「いらっしゃいませ、こん♪」
中から自分と似たような感じで何処となく優しそうなナビが話し掛けてきた。多分、ここのオーナーなのだろう。裏について色々聞いてみたがこれと言って今回の事件に直接関わるようなことは聞き出せなかった。
「でさぁ〜、EBでお金が・・・」
そのオーナーの隣にはなにやら楽しそうに話す二人組みのナビがいた。片方はどこかでみたような黒のアーマーをまとい背中にはセイバーか何かををぶら下げている。そのまた片方は前に戦ったフリーズマンにどことなく似ている。っていうかそっくりだ。胸には大きくXとかかれている。その横のテーブルにはナビなのにもかかわらずビスケットをバリバリ食べているナビがいる。オーナーはそのビスケットナビのことを「ビスケ」と呼んでいたが・・・。
結局ここには何にも情報は得られなかった。裏の筈なのになぜか表っぽいカフェを見つめながらロックマンそうは思った。さっきもキリバンとか言うのに当たってキリバンリストとか言うのに乗ってしまった。裏なのにと何度も心の中で連呼するも嫌な気分はしなかった。逆に嬉しいくらいだった。
「あーあ、なんにも情報を得られなかったなぁ・・やっぱもっと奥へ行かないと駄目なのかなぁ・・・。」
名残惜しそうにロックマンが言うと・・・。
「ふっふっふっふ・・・何かをお探しかな?」
ロックマンの後ろで緑マントの男はそう呟く。そのナビはゆっくりロックマンに近づき
「何かをここへ来て見なさい・・・・・。」
緑マントの男はロックマンにメモ帳を渡してまた闇の中へと消えていった・・・。